JIDAスタンダード委員会 セミナー部会
 

2005年3月1日
(株)ユニチカ 
テラマック事業開発部長 : 望月 氏
参加者 : 19名









 

 

 

 

 

 

すでに聞き慣れた用語となった「生分解性樹脂」ですが、従来の感覚で捉えないでください。

今までは強度や耐熱性、価格面で「非現実的」な素材の代表選手でしたが、これがにわかに
現実的な素材になりました。ユニチカの新技術に加え、石油価格の高騰、環境意識の向上が
重なって、来年から数年の間に現状素材が次々と「生分解性樹脂」に代わって行くことは間
違いない情勢となっているようです。

その主役となるのが「テラマック」です。

ユニチカは、世界で初めてポリ乳酸ナノコンポジット技術を応用し、射出成形における高耐
熱性や剛性、成形加工性を著しく向上させることに成功しました。一方、電子レンジ加熱に
耐えるサーモフォーミング成形用シートの開発にも成功しています。
耐熱性、剛性、耐衝撃性、軽量性が要求されるノートパソコン筐体のような電子機器や光学
機器、OA機器等のハウジング、自動車部品、その他工業用構造材料としての用途展開を進
めています。
既に、来年からパソコン筐体を順次「テラマック」に替えて行こうと検討しているパソコン
メーカーもあるようです。