TOP » 第23回「光輝性顔料」

2006年04月27日
メルクジャパン株式会社
顔料事業部顔料営業部ビジネスユニット プラスチック・インクマネージャー 川越 恵介 氏
化粧品事業部パフォーマンス・ライフサイエンス化学品事業部顔料営業部市場開発グループ 大森きよみ氏
山本通産株式会社
東日本事業所 営業1部部長/丸山 良一 氏 / 石丸 公一 氏
参加者:22名









 

 

【メルクジャパン(株)様 パール顔料、エフェクト顔料の紹介】
<光輝性顔料の歴史>
1天然パールエッセンス
・魚のウロコから製造
・現在では、一部のネイルエナメルに使用されている他には、ほとんど使われていない。
・非常に高コスト
2塩基性炭酸鉛
・主に服飾の高級ボタンに用いられている。 
・アジア系の服飾関係業界に多い。
・非常に深みのある色が得られるのが特長。
3オキシ塩化ビスマス
・毒性がない。
・耐候性に難あり。
・化粧品、塗料に用いられる。
4金属酸化物被覆
・現在の主流
・耐熱、耐酸/アルカリ、耐候性が良い
・低コスト
・アルミ、シリカフレーク、アルミナフレーク、ガラスフレーク等
●現在では、シャンプーボトル、眼鏡、カタログ等のグラビア印刷、紙、建材等、
用途は多種多様にわたる。

<顔料の種類>
●パール顔料
・天然の雲母フレークを基体とし、その上に金属酸化物を被覆した無機系顔料
(天然雲母系パール顔料)
・人工的な単結晶パール顔料もあり。
●エフェクト顔料
・酸化アルミニウムフレーク、シリカフレーク、ガラスフレーク等、人工的に
作られたフレークを基体とし、その上にその上に金属酸化物を被覆した無機系顔料
・天然雲母では得られない光輝感、透明感、高彩度、カラートラベル(見る角度に
よって色が変化)等の効果

<主な商品の紹介>
・iriodin 〜天然雲母系パール顔料〜
・粒子径に応じてシルキーな光沢からメタリック色まで多様。
・天然のため、不純物によるくすみが、やや見られる。
・光の散乱によって、やや彩度は落ちる。
・低コスト。
・天然のため、他と比較した時には、やや穏やかなパール感
・xiralic 〜アルミナフレーク基材の顔料〜
・高彩度の輝度感とシャープな粒度分布
・キラキラ感が強い。
・・と比較し、かなりの高コスト。
・主に自動車、携帯電話の塗料に使われている。
・colorstream 〜シリカフレーク基材の顔料〜
・カラートラベルが特長
・天然雲母と比較して黄みがない。
・miraval 〜ガラス基材の顔料
・透明性が高い。
・高い輝度感と光沢感
・低い顔料濃度でも、色彩効果を発揮。
・粒子形状が尖っていないため、化粧品のファンデーションに用いても、肌にやさしく
痛みがない。

【山本通産(株)様 アルミニウム顔料の紹介】
<製造プロセス>
1.アルミインゴットを溶融
2.アトマイジング(粒子状にする)
3.分級
4.ボートミル(溶剤・滑材)
5.分級
6.ふるい
7.混合

<光学的性質>
・鏡面仕上げ⇒正反射光100%
・くもった表面仕上げ⇒100%散乱光
・金属仕上げ⇒正反射光と散乱光の混合

<フレークの光学的性質>
・粒子の大きさ
・輝度、明度、角度による変化感 ⇒ 粒子が大きいほど増大
・隠ぺい力、先鋭性 ⇒ 粒子が大きいほど低下
・粒子の形状(外形の滑らかさ)
・輝度、明度、角度による変化感 ⇒ 滑らかなほど増大(乱反射しない)
・粒度分布
・輝度、明度、角度による変化感 ⇒ 分布が狭いほど高い。
・隠ぺい力 ⇒ 分布が狭いほど低い。

<商品の紹介>
・METALUREシリーズ ECKART社
●特徴
・顔料の厚みが一般的なものと比較し5〜10倍薄い
・被塗物、被印刷面への、理想的な配向が得られる。
・顔料表面が滑らかなため、高輝度
●タイプ
・コーンフレークタイプ:汎用的なタイプ
・シルバーダラータイプ:光輝度タイプ
・蒸着タイプ:ほぼ鏡面の効果が得られる

・ALOXALシリーズ ECKART社
●シャンパンゴールド色を示す、表面酸化型アルミニウム顔料
・優れた耐候性
・高い隠ぺい力
・高いシェアストレス耐性
・高いカラーフロップ性
・水系塗料にも使用可能

・Paliocromシリーズ BASF社
●酸化鉄でコートされたアルミニウム顔料
・コート量によって、ゴールド、オレンジ、レッド色を示す。
・優れた耐候性
・高い隠ぺい力
・Heliconeシリーズ LCP Technoligy社
●多重の液晶層(コレステリック層)による顔料
・カラートラベル
・深いグロス感

【感想】
今回、顔料の多重反射のメカニズムを学ぶことで、従来何となく使用していた
メタリックやパールについて、一歩深い知識を得ることができました。
粒度やフレークの種類について基礎的な知識を知っておくことで、デザイン
イメージに近い顔料の選択がしやすくなると感じました。

文章では各商品の輝きかたの違いをお伝えしきれないのが、とても残念ですが、
会場では様々なサンプルを拝見することができ、その多様さに驚き、また感動
しました。
皆様も、メタリックやパール色を選ぶ際には、ぜひメルクジャパン様や、山本
通産様に一度ご相談してみてはいかがでしょうか?
きっと、イメージ通りの光沢感、キラキラ感のある顔料を、ご紹介いただける
と思います。