TOP » 第47回「抗菌プラスチック」

2009年03月09日
<SILPLA事業グループ>
日ノ出樹脂工業株式会社 代表取締役社長 住田 氏
BlueShell有限会社 代表取締役 高塚 氏
株式会社UVコート 代表取締役 鈴木 氏
独立行政法人 中小企業基盤整備機構 芳賀 氏



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昔から銀(Silver)は、力強い天然抗菌・殺菌剤としての効能が認められてきました。

銀を極微細にすると、全体の表面積が極大化し、抗菌効果・その他の効果が強力になる

ことが知られたのですが、微粒子化した銀は放っておくと結合し、大きな粒子となり

効果が小さくなってしまいます。

銀をナノサイズに微粒子化し、その状態を維持する技術が韓国の漢陽大学で

開発されました。 そのため、このナノシルバーコンパウンドをプラスチックペレットに

練り込んだ抗菌プラスチック(SILPLA)は韓国で製造され、大手ではサムスン

が多くの製品を世に送っています。

上記、SILPLA事業グループの3社は、この技術の開発者であり特許を持つ漢陽大学の

呉教授と日本での製造・販売契約を結び、SILPLAの国内製造が可能になったそうです。
また、経済産業省の新連携対策補助事業として採択され、最新型SILPLAの製法にも

着手しているとのことです。

実際にこのSILPLAで作った容器にイチゴや魚など生鮮食料品を入れておくと菌やカビの

繁殖を抑え保存性を高める効果を得たそうです。また、表面だけでなく樹脂そのものに

練り込まれているためキズつけたり洗ったりしても効果は保たれ、まな板などでも

永続的な効果が得られるということでした。

今後の用途としては水まわりのプラスチック用品、不織布に使用したエアコンフィルターや

マスク塗料やコート材に混ぜての使用、水に混ぜての抗菌・消臭・消毒液など幅広い展開を

想定し、多くの企業に採用を呼びかけている段階のようです。

国内のナノ銀コロイドは量産化・高濃度安定性においても、まだ研究・開発共に遅れている

のが現状で生産コストが高く汎用性に欠けるとのことです。

これからこのSILPLAが国内で製造されることにより多くの製品に採用されるのか

どうかが楽しみなところです。