教育研究会|JIDA東日本ブロック                     

教育研究会 2013年度
「デザインを学ぶ学生向け企画の実施」

文/赤澤智津子

地域社会に向けたデザインを学ぶ機会として8月に「海士町におけるコミュニティデザインの実践」、また、デザイン系学生が企業デザイナーからアドバイスをもらう機会として1月に「作品集制作に向けた表現・伝達技術指導」を実施しました。

●年間活動報告

本年度は、地域社会に向けたデザインを学ぶ機会として8月に「海士町におけるコミュニティデザインの実践−町づくりの取り組みを現場から学ぶ」、また、デザイン系学生が企業デザイナーからアドバイスをもらう機会として1月に「作品集制作に向けた表現・伝達技術指導」を実施しました。どちらも初めての試みで、関係の方々には学生のための教育、ということで多くのご協力をいただきました。反省点も多々ありましたが、デザインを学ぶ学生に、通常の勉強とはまた違った機会を提供し、少しでも視野やつながりを広げる助けになればと思います。

「海士町におけるコミュニティデザインの実践−町づくりの取り組みを現場から学ぶ」では、現場で活躍中の3人から下記テーマで講演いただきました。

・海士町の概要・これまでの経緯(教育委員会課長・宮岡氏より)
・集落支援員の活動について(集落支援員・寺田氏より)
・高校魅力化プロジェクトについて(教育委員会・岩本氏より)

今回は、島のおかれている現状(人口減少・超少子高齢化・財政難というこれから日本社会が直面する重要課題の先端事例であること等)、島に高校を存続させることの重要性および実績、支援員の役割と意義について具体例をもとに情報を提供していただきました。

作品集制作に向けた表現・伝達技術指導」では、住宅設備機器メーカー、自動車、総合電機メーカーなどから5名の企業デザイナーに講師として参加いただきました。参加学生は作品集の提示とともに自分の最もアピールしたいポイントを説明・発表(5分)、これに対し講師から評価・助言を受ける、という形式で実施しました。その後、簡単な懇親会とディスカッションを行い、講師や参加者同士親交を深めました。

参加者からは、「やるべきことが明確になり、とても為になった。」「企業デザイナーと交流できる機会は少ないので、新鮮で刺激になった。」「自分では気がつかないところもたくさんあったので、とても参考になった。」「学校外の方に見てもらうことで、いつもとは違う視点から意見を頂けて良かった。」「コメント時間以外でもお話を聞きに行けたので、よかった。」「講師の方たちのメンバー構成もすごく良かったです。指摘する範囲、内容、とても参考になりました。」「THE「生の声」という感じでとても良かったです!それぞれで、指摘内容が違ったところが特に良かったです!」など、コメント(アンケート回答)が寄せられました。

 


●「海士町におけるコミュニティデザインの実践

−町づくりの取り組みを現場から学ぶ」

●日時:2013年8月10日・11日
●場所:隠岐自然村研修室他現地施設
●参加人数:18名 学生16名+会員2名
●成果報告:

1日目:島内見学、レクチャー、島の方を交えた懇親会
2日目(オプション):海洋実習他

●作品集制作に向けた表現・伝達技術指導(学生向け)

●日時: 2014年 1月19日(日)14時〜18時
●場所: JIDAギャラリー
●参加人数:学生12名


●成果報告:

・参加者による作品集の提示・発表(5分)+ 評価・助言(15分)
 (作品集の提示とともに自分の最もアピールしたいポイントを説明。)
・懇親会+ディスカッション
・講師:住宅設備機器メーカー、総合電機メーカー、自動車等企業デザイナー

更新日:2014.05.03 (土) 03:27 - (JST)