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3次元プリンターについて by 小川英爾

パソコンの3次元CADで作ったデータを、簡単に立体品として出力するのが、
3次元プリンターであると言う説明がされている文章を見たことがある。

はたして、普通のオフィスで、あたかもワープロで書いた文章をプリンターで
出力するように、専門的知識もなしで立体品を出力出来るプリンターが有るのだろうか?
答えは、「今の所、それ程簡単には出力出来ないが、専任の担当者を置けば、
オフィスでも何とか可能だという所迄きている」と言うことだろう。

3次元プリンターと称しているものは、いわゆるラピット・プロトタイピングの
機械で幾つかの方式が実用化されている。

★Rapid・Prototyping(速く試作品を作る)=略称RP
現在実用化されている主な技術

○光造形法---------光硬化型樹脂をレーザーで固着

○粉末固着法------樹脂、セラミック、金属等の粉末をレーザーで固着

○溶融物堆積法---インクジェット方式で樹脂を吐出積層

○薄板積層法------紙などを積層

それぞれに特徴が有り、なかなか優劣が付けにくい。
CADデータをSTLデータに変換したり、サポートを配置したり等の前処理が必要だったり、
形が来上がってからも、変形しないように定着させたり、サポートを除去したりする
後処理等が必要だったりとノウハウが必要な機種が多いのが実情である。

しかし、最近のこれらの機械の進歩を見ていると、近い将来、オフィスで簡単に
立体物が取出せる日が案外と近いかもしれないと言う気がしてきている。

更新日:2012.01.06 (金) 06:45 - (JST)