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磯野 梨影

★代表作品とエピソード★
「まきばテーブルセット」
実は、他の作品と迷ったのですが、あえてこれを選んでみました。
自分の体験から紡ぎ上げてきたデザインなので、格別な愛着があります。
子どものために正直にデザインしようと取り組んだ初めての作品でも
あります。
以下にこの作品を初めて発表した「くーぐーてん」のキャプションを。

娘がちいさかったとき、「がんばってたべよう!」って
おはなしを作ってたべさせました。
「にんじんさん、お口にいれてほしいよぅっていってるよ」とか。
たべものたちのおはなしをしながら、たのしい気持ちで食べたら、
こどもも大人ももっとおいしく食べられるかも。
そう思って作りました。
ちょっといつもと違った「食べる時間」を過ごすときに。

お気に入り

★デザインについての考え方、ポリシーについて★
デザインによって「心地よく」「きもち豊かになる」ことができれ
ばと思っています。ありふれた言葉ですが、これを達成するには広
い範囲でモノのあり方を考えなければなりません。デザイナーは、
プロジェクト全体に関われる理想的なポジションのひとつだと思い
ます。複雑に絡み合うモノの成り立ちを整理しながら、全体を見て
あげることができる仕事です。
自分が使う人買う人としてくらしの中で本当にほしいものを、その
立場を活かして日々デザインしていきたいと考えています。


★最近の関心ごと★
十数年前に結婚祝いでいただいた漆塗りのお椀が、とうとうあちこ
ち剥げてしまい残念に思っていたところ、塗り直すことができると
知り、思い切って出してみました。新品同様になって帰ってきたそ
のお椀を使ってみて、とてもすがすがしい気持ちになりました。新
しいものを買ってもそんなに値段は変わらなかったのかもしれな
い。でも、大切に使い続けられることは、想像よりもずっと気持ち
のいいことでした。
こういう気持ちよさを人に伝えていくにはどうすればいいのか、と
考えさせられた出来事でした。

★私とJIDA、JIDA活用法、JIDAに望む事等、JIDAに関する事★
正直なところ、積極的に参加できていません。
ほかのデザイナーの方々と柔軟に関わっていくきっかけになればと
思っています。。


★私の仕事道具★
「つくしえんぴつ」
デジタルなツールももちろん使います。
でも、最初のさいしょは、やっぱり手で。
太い芯の筆記具は理屈の真反対から発想する自分にぴったりな道具です。
月光荘の革キャップと一緒だと、またさらにかわいくなる。
つくしえんぴつは、国立にある「つくし文具店」のオリジナル商品です。
http://www.tsu-ku-shi.net/
・・・次のお気に入りは、iPodだったりするんですが。

お気に入り

 


磯野 梨影

磯野 梨影/Rie Isono

ペアーデザインスタジオ

E-mail: isonor@fa2.so-net.ne.jp

★御自身のプロフィール★
1987年武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業後、ソニー(株)デザインセンターに入社。ビーンズウォークマンなどをデザイン。
1995年同社退社後、PSD Associates(英)でSwatch Telecom社製品を手がける。
1997年帰国。2000年よりPear Design Studioとして活動を再開。
2006年よりバンタン非常勤講師。
こどもの道具や生活について考える「コド・モノ・コト」のメンバーでもある。
現在、くらしに心地良いモノづくりを心がけてデザインしている毎日。

更新日:2012.01.06 (金) 08:02 - (JST)