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「甘味どころ探索記」第1回 by雷門助七

こんにちは!!、雷門助七でございます。

さて今回、色々と浅草の本当の甘味所を皆さんに
知って頂こうと投稿した次第です。

◇味はその店の店主が決めるもの!!
◇その店のはやる、はやらないは客が決めるもの!!

と私は感じております。

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今回は取りあえず、浅草雷門の仲見世から話を進めたいと思います。

まず雷門の門の向かって右側には三定のてんぷら屋、160年の歴史が
あり、結構繁盛している。もともと三河から出てきた小料理屋から
出発している。
向かって左側には常磐堂雷門おこし、この店は250年前に創業した
結構古い店である。

(京都では200〜300年前の創業は古いとはあまり言わない。
平安時代から続けている菓子屋が結構あることはある。
丸太町のみたらし団子屋などはそうである。)

この常磐堂の雷門おこしの中に究極の雷門おこしが売られていることは、
あまり一般の人は知らないだろう。
たしか40〜50枚組みで5,000〜6,000円前後で一週間前に予約が必要
との事であるが、おいら食ったことがない。
かなりいい材料を厳選し完全に手作りで作っているらしい。
味は普通のおこしとやはり違うらしい!!
それとここの常磐堂の先代の御主人は昔、昭和20年頃、雷門が戦災で焼失
した時に、雷門を新しく立て直したという話である。本当に立派である。

話が変わるが、この雷門にぶら下がっている超特大のちょうちんを上に
畳む時がある。めったに見られない光景であるが、それは超特大の台風と
三社祭りの3日間と、時たま歌舞伎役者や落語家の襲名披露の仲見世行列
だけでのみである。
畳んだちょうちんを見られ時は超ラッキーと思わなければ!!。

取りあえず、雷門をくぐって、仲見世に入っていくと、真っ先に評判堂の
せんべい屋が目に付く、ここのせんべいは味はまあまあ上手い。
江戸っ子が好む醤油味から、薄味のせんべい、それ以外に他の土産用菓子
をそろえている。時たま地方に行くときはこの店を利用する。

それ以外に仲見世から本当に上手い菓子屋があるかというと、自分では舟和
の仲見世店のあんこ玉、人形焼の木村本舗、金り龍山の揚げ饅頭が上げられる。

特に、伝法院通りを越えた仲見世の右側にある小さな店である「金龍山」が
実は揚げ饅頭を考案して、浅草寺に献上したところ、非常に歓ばれて、
浅草寺の金龍山の名前を使っても良いという許可をもらった唯一の店である。
浅草名物揚げ饅頭を売っている店が多いが、本当はこの金龍山の店が元祖である。

昔は揚げ饅頭は結構大きかったので一個だけで、十分満足感があったが、
今はかなり小さくなっている。
江戸っ子のやらしさが消えている。残念だ!!
でもこの店の味は他の揚げ饅頭と違って、元祖だけあって、本当の江戸っ子の
味を守っている。

しかしこの店の本当の味は、実は「切り山椒」という菓子が有名である。
金龍山の凄いことは、この「切り山椒」である。味のことは語るまい、
悔しければ行って買って食べて見ろ!!と言いたい。
どうしてもというと明治・大正の味である。日本人が忘れていた繊細な味で
ピリッと山椒の味が……おっとこれ以上言っちゃいけねい!!。

仲見世の石畳の道を歩いていると、店の匂いが次から次へと入ってくる、
そして三社祭のお囃子が聞こえそうな不思議な道である。

今回はここまで…

次回はメジャー級からマニアック系までの甘味所を紹介して行こうと思います。

更新日:2012.01.06 (金) 08:03 - (JST)