forum_7|JIDA東日本ブロック                     

[訪問編]財団法人 工芸財団

東日本ブロック09年度事業 連続フォーラム 第7回 報告


日時:2009年9月29日(火)14:00〜17:00)
場所:財団法人 工芸財団 / 渋谷区千駄ヶ谷5–2–3 千駄ヶ谷駅徒歩10分
参加:13名
主催:JIDA2010ビジョンクエストを推進する東日本ブロック委員会主催


工芸財団訪問 懇談

連続フォーラムの訪問編として、財団法人工芸財団を浅香理事長以下13名が訪れ、
財団側は高薮理事長を始め関係者が出席されました。

工芸財団は戦後の日本のインダストリアルデザインの起ち上がりに大きな役目を
果たした通産省の産業工芸試験所(略称=産工試)、後の製品科学研究所の活動
を支える調査研究、普及事業を行なう組織として1952年に設立されました。

訪問ではかつて産工試での研修に参加したことのあるJIDA会員や、デザイナー
の必読書であった「工芸ニュース」の思い出話から入り、堀田理事から工芸財団
の沿革と事業などの概要説明がありました。主な事業は次の通りです。               

1:研究事業:歴史資料アーカイブ研究、調査研究、システム構築の研究

2:教育研修事業:研修会・研究会の開催、実地研修ツアーの実施、講師等派遣
事業、デザイン教室・産業工芸教室の開催、

3:広報・出版事業:機関誌「Industrial Art News+産業工芸」
既刊「工芸ニュース総集編」                           
「わがインダストリアルデザイン−小杉二郎の人と作品」
「日本の近代デザイン運動史(1)(2)」
「日本のインダストリアルデザイン−昭和が生んだ名品100」
「国井喜太郎産業工芸賞の人びと(1)(2)」                    

4:資料、施設の公開と活用事業
・図書閲覧室の一般利用(工芸ニュースを始めとする工芸、産業デザイン、
美術、建築などの貴重な和洋書2300冊)
・フォトアーカイブ:関連する写真ネガ20000点(一部整理中)の貸し出し
・参考品、試作品の貸与と展示利用
5:表彰事業:国井喜太郎産業工芸賞:(JIDA会員が既に10余名受賞しており、
平成10年にはJIDAデザインミュージアムが受賞)
6:日本工芸技術協会の活動支援

続いて懇談に入り、デザインとは何か、デザイン教育の問題点、国のデザイン
戦略の必要性とあり方、当事者としてのJIDAがなすべきこと、今のデザイン
は本当にデザイナーが望んでいるものかなどと話は進みましたが、残念ながら
時間切れとなり、改めて懇談の場を設けることを申し入れて終了しました。
尚、図書閲覧は申込み制です。

財団法人 工芸財団
http://www.k5.dion.ne.jp/~kougei/


■レポート:佐野邦雄     

更新日:2012.01.06 (金) 11:46 - (JST)