第70回東京インターナショナル・ギフト・ショー|JIDA東日本ブロック                     

第70回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2010

日時:2010年9月7日〜10日

場所:東京ビッグサイト
JIDAメンバー参加:8名
主催:JIDA東日本ブロック フリーランス研究会・ギフトショー出展委員会





2010年9月7日から10日までの4日間、東京ビッグサイト全館にて、国内最大のトレ
ードショー「第70回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2010」が開催され
ました。JIDAの出展もこれで4回目となります。
この不況下でも、ギフトショーは日本最大のパーソナルギフトと生活雑貨の国際見本
市として4日間で19万人強もの来場者を集めました。
今回の参加者は、経験者が4名、新規参加が4名とメンバーも新しく、2回続いた
レイアウトも一新し、皆で協議を重ね以下の様な新たな試みを行いました。

●展示場所(テーブル)は毎日替える(事前に取り決めました)
●極力外注費を抑えるため、メンバーで経師貼りや設営を行う。
●展示レイアウトは協議に協議を重ねたもので、マスト形状のパネルや、放射状に
配した展示テーブル、テーマカラーの設定





JIDAブースのテーマは“使うデザイン。愉しむデザイン。贈るデザイン。”です。
デザイナーの器用さをフルに生かし、企画・レイアウト・設営までかつてない手作り
感溢れる出展になったと感じました。※しかし、流石、展示のクオリティはプロ並み
です。

■9月7日初日ですが、連日記録を塗り替える猛暑に見舞われ、客足は鈍いです。
それでも、時間を経るにつれJIDAブース内のあちこちで、商談をする姿が増えました。

■9月8日2日目。天候は朝から生憎の荒れ模様。会場内にも雷が聞こえるほどで、
客足も疎ら。
しかし、メンバーのセールストークも完成されつつ、後半に望みを繋ぎます。

■9月9日天候にも恵まれ、客足は上々。JIDAブースでも人だかりが出来ることも。
活気のあるショーですが、春よりも明らかにJIDAブースにお客様が集まりません。
周囲のブースは賑わっているのにJIDAブースだけ閑散としていることも。調べて
みると、JIDAブースの動線は明らかに外れていました。あらゆる方向からJIDA
ブースに向かっても近寄れないのです。次回の出展の機会があれば出展場所は是非
見直したいところです。
今回の展示エリアでテーマカラーを設定したのは正解でした。また、日替わりで
展示場所を変えることは、場所により大きく集客数が違うことが明らかになり、
毎日閉館後引っ越し作業は面倒ですが、結果的には大変有効でした。





■9月10日最終日。朝から快晴。午前中からJIDAのブースも賑わっています。
メンバーも確かな手ごたえを感じている様子です。最終日は4時に終了ですが、
間際まで商談を続ける姿も。苦労してこしらえたブースもあっという間に廃材に。
しかし、メンバー皆、良い顔をしています。





合間を見て会場を見て回りました。不況と言えども、商人は売れるものを見つけなけ
れば自分たちの食い扶持が失われる訳で、会場内は活況です。JIDAのブースは西館
の4階という、主催者が意図的に設定したクリエイター達が自分の作品を発表する
特別な場所(出展審査あり)で、落ち着いた雰囲気が有りますが、東館はアジアン
マーケット宛らの混沌としていながらも西とは別世界の活気が有ります。

本気で商売を学ぶには東館に打って出る勇気も必要かもしれません。それぞれの成果
は機会を見て反省会を行い、次回へ繋がる情報として取りまとめる予定ですが、各
メンバーに尋ねたところ、概ね出展のメリットは感じられたようです。

筆者は前回からの参加ですが、デザイナーと言う職業柄、ビジネス上同業者で協力
することはまずありませんが、1つのテーマに向かって知恵と労力を精一杯出し合っ
た今回のショーは、デザインビジネスのこれからの在り方を示した一端も感じられ、
友情も深まりました。

しかし、ショーの主催者(ビジネスガイド社)はJIDAに更なる期待をしていることも
知りました。デザイン協会だからといつまでも胡坐を掻いてはいられないようです。
日本で唯一の工業デザイナーの協会として、どのようにギフトショーに向き合うか?
4回の連続出展を経て、ターニングポイントにあることは間違いないようです。
果して2011春のJIDAでの出展は叶うのか?次回は少し早めに準備をした方が良さ
そうです。


=参考データ=■インターナショナルギフトショー 2010秋JIDA出展メンバー(順不同)
堀越敏晴・金井宏水・沖野拓郎・小林コウイチ・本田圭吾・加藤雅之・佐野正・堀内智樹
■2010秋JIDA 1社当たりの出展負担参考費用:約75,000円
■準備期間:4か月弱(キックオフ5月17日〜9月6日)
■会期中4日間のギフトショー総来場者数:194,868人(内 海外からの来場者1,958人)
※ビジネスガイド社発表
■出展社数:2,300社(内 海外21カ国の出展数 450社)※ビジネスガイド社発表

更新日:2012.01.06 (金) 11:53 - (JST)