港区子どもワークショップ“めざせわたしはデザイナー|JIDA東日本ブロック                     

でざきっずプロジェクト 港区子どもワークショップ“めざせわたしはデザイナー2009” 「ひろばつくろ!」〜みんなのすきな場所をデザインしよう〜

日時:2009年8月1日・2日

場所:東京ミッドタウン・デザインハブ
          [ミッドタウン・タワー棟5階]
参加人数:小学校1年生〜6年生とその保護者14組
港区及び産業技術大学院大学殿よりの委託事業


親子で楽しむデザインワークショップを行ってほしいという委託を受け、「港区の街中
・屋外」の公共の広場(1/100スケールのジオラマ)をデザインするというテーマで
2日間のデザインワークショップを行いました。
・1日目はデザインを体験するゲームと粘土を使ってキャラクター作り
・2日目はグループワークで「ひろば」をテーマにジオラマのデザイン、制作




初日は午前中のみのワークショップと言うこともあり、「ひろば」をデザインする前に
自分の考えたものをカタチにする2種類の課題を体験をしてもらいました。
先ずゲームとして紙ずもうの力士をデザインして遊んでもらいました。コンセプトは
「強い力士を作る」ということです。
はじめはなかなか手が動かなかった子どもたちも、作りはじめると、あっという間に
個性豊かな紙ずもうの力士たちができあがり、あちらこちらの小さい土俵の上でトン
トントンと動き始めました。




2つ目は翌日に行うひろばのイメージを広げるために、ジオラマのスケール(1/100)に
あわせたキャラクターを紙粘土で作りました。
キャラクターは自分自身でも、ペットや動物をモチーフにしたものでも自由です。
手で粘土をこねながら翌日のひろばのイメージを膨らませて行きます。




2日目、いよいよ「ひろば」のデザインに入ります。
大人と子ども混在のグループを作りグループワークでジオラマの完成を目指します。
(親子別々のグループになってもらいました)
始めにワークシートを使ってコンセプトとアイデアスケッチを行います。ひろばって
何だろう?どんなカタチ?どんな人が来るの?といった事をグループ毎に話し合って
まとめていきます。
できた内容はみんなの前で発表してもらいました。
モデル作りはコンセプトをもと行います。(制作時間は約3時間)自分達の思い描いた
ものをどのように形にしていくのか、また用意してある素材をどんな風に使って表現
するかなど試行錯誤の連続です。
でも2日目と言うこともあって大人も子どもも、相談したり協力しあいながら、仲良く
イメージをカタチに変えていくことができました。




最後に完成した作品の前に立って各グループ順番にプレゼンテーションを行っていき
ました。
「ひろば」の名前や特徴、苦心したエピソード等を発表すると、聞いている子どもたち
や大人たちから「これは何ですか?」、「どうやって作ったのですか?」等など、活発
な質問が矢継ぎ早に飛び交い、同じ時間の中で作った他の作品に対しての関心の高さが
伺えました。




今回この企画を頂いた時より、でざきっずのメンバーでミーティングを重ね色々なワーク
ショップ案を考えていましたが、大使館や外資系企業が多い港区は国際的な地域であると
いうこと、公園、緑地が多いみどり豊かな地域であるということから、コミュニケーショ
ンを重点に置いたワークショップを考え、みんながふれあう場所「ひろば」というテーマ
に決めました。
具体的なモノではないテーマを扱うことからどんなものができるのか?、うまくまとめら
れるのか?、材料はどうするか?等と不安な点も多々ありましたが、ワークショップが
はじまってしまうと、そんな不安をよそに参加者の皆さんはこのテーマに大変興味を持っ
て参加していただき、またすごい集中力で2日間のプログラムががあっという間に過ぎて
しまったという思いです。
発表が終わった後でも手を入れ続けるお父さんや、自分のグループの作品を色々なアン
グルから写真を撮っているお子さんなどが印象的でした。
できた作品はみな個性豊でどの「ひろば」も行ってみたい素敵な「共有するカタチ」
ができたと思いました。


レポート:村田桂太

*このワークショップの詳細は小冊子にまとめてあります。
ご興味のある方はJIDA事務局ありますので是非お持ちください。

*また、下記をクリックするとpdfファイルをダウンロードできます(約3.4MB)

dezakids_hiroba09100501R.pdf

更新日:2012.01.06 (金) 11:51 - (JST)