塩ビ工業・環境協会
<ソフトPVC~素材と加工からデザイン提案応募の取り組み~>
PVC(塩化ビニル樹脂)は汎用プラスチックのひとつで、80年前に
ドイツで生まれ、現在、建築土木から日用雑貨までの幅広い分野に使わ
れている素材です。15年前に、ダイオキシン、環境ホルモンなどの原
因とメディアに騒がれ、その誤解や偏見が払拭された現在でも、他素材
への代替や中国などへの生産地 移転で塩ビ産業全体が疲弊している状況
が続いています。
そこで、デザインの視点でソフトPVC素材を見直し、新たな価値作り
の可能性を求めて、3年前に「塩ビものづくりコンテスト」を創設しま
した。PVC素材メーカーから加工、卸組合のサプライチェーン約300社
が主催した取り組みで、デザイナーからの提案と製品メーカーからの応募
を募り、同じ土俵で審査して、入賞されたデザイン提案をビジネスに育て
る支援を行っています。
今回、「PVC Design Award 2013」として、2013年
5月上旬から3回目の催しを行います。これまでの反省から、ソフトPVC
素材とその加工方法、製品としての特徴などを直接デザイナーに説明する機
会を作り、主催団体がその後のフォローを行って、素材の特徴をより生かし
たデザイン応募になることを期待しています。
私たちのこの取り組みをご理解頂き、日本のモノづくり力とデザインのコラ
ボレーションによって、新たなPVCの可能性を拓く機会となることを願っ
ています。
【プログラム】
第1部:素材とその加工について
・PVC素材の特徴(他の汎用プラスチックとの比較)
・ソフトPVCとは何か
・その加工方法と製品の特徴
第2部:PVCデザインアワードについて
・PVCデザインアワード創設の経緯
・PVC Design Award 2013 実施内容
・デザインに期待する視点
*質疑応答