JIDAスタンダード委員会 セミナー部会
 

【 開催日 】2021年6月4日(金)
【 題 目 】成形と同時に再現!環境にやさしい二次加工レスCMF「光反射テクスチャ」
【 講 師 】株式会社アイリス 第一生産部 持田直希氏・吉野賢輔氏
【参加人数】25名 
【 会 場 】オンラインセミナー形式(Zoom)

【開催趣旨】
プラスチック製品のメーカーは、製品の独自性を高める為の意匠に拘りを持たせる傾向が強く、2次加工を含めた処理加工を用いて他社との差別化を図っていることは少なくありません。その一方で、環境不可物質の使用禁止等で2次加工処理を行いにくい社会的状況もあります。そこで、株式会社アイリスでは「2次加工処理をしなくても独自性のある意匠が得られるものが出来ないか?」というコンセプトをもとに「加飾レス成形」工法を開発しました。これにより、透明成形生地のみで多様な視覚的変化を表現することが可能になりました。例えば、成形生地内部に自由な形状が施されれば、その形状から反射する光の反応により魅力的な変化を表します。また2次加工をしない為、環境面やコスト面でもメリットがあります。今回はこの「加飾レス成形」工法による“環境にやさしい二次加工レスCMF「光反射テクスチャ」”の仕組みをご紹介頂きます。

【企業案内】
株式会社アイリスは、1946年の創業以来、洋服ボタンなど服飾資材を製造販売しているメーカーです。生産体制は取り扱う素材により部門が分かれています。今回、お招きした第一生産部は、自動車部品、住宅民生部品、アミューズ関連部品等、工業用部品の生産を行っています。

【開催概要】
1.    加飾レス成形のメリット
成形生地品のみで意匠性を持たせることが可能になり、低コストで環境負荷の少ないものづくりを可能にしました。

2.    加飾レス成形の特徴



3.    視覚的変化をもたらす仕組み

2種類の光屈折率が異なる透明樹脂材料を重ね合わせて一体成型することで、樹脂境界面で微小な光屈折反応が生じて、視覚的変化を表すことができます。(特許第 6683859号)また、内部の形状に加え、表面や裏面にも形状を施すことで、より立体感のある見せ方が可能になります。



おわりに

今回の勉強会にあたり、株式会社アイリス様には、オンライン配信の会場へ沢山の種類のサンプルを用意していただきました。残念ながら時間の関係上、紹介しきれないサンプルも多くありました。さらに詳しい内容や工場に関心のある方は、是非この機会に株式会社アイリス様の連絡先に直接アポイントを取ってみてください。今回の講師である持田氏・吉野氏は、個別のご連絡や工場見学等も歓迎するとのことです。
連絡先:株式会社アイリス第一生産部 持田直希氏E-mailアドレス【mn93022@iris.co.jp】