TOP » 第17回「ブラスト加工 」

2005年5月18日
株式会社 不二製作所  
営業技術課長 並木 俊雄 氏 斉藤 博 氏 杉浦 耕二 氏
参加者 : 31名

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の勉強会は、ブラスト加工装置の専門総合メーカーで加工装置の製造販売と受託、
研磨剤等の研究開発の専門事業者である(株)不二製作所さんに、ブラスト加工の歴史
から最新の使用実例などを、サンプルを交えて幅広くレクチャーしていただきました。

<ブラスト加工の歴史>
その歴史は古く1870年に、アメリカの技術者ティルマン(B.C.Tilghman)氏が金剛砂
を噴射する装置を考案して「サンドブラスト」と名付けたそうです。

<加工装置の方式>
・噴射式(エアーブラスト)
・乾式(サンドブラスト)
・湿式 液体ホーニングなど
それぞれ長所短所があるそうですが、現在主流は乾式。 湿式の場合、表面が滑らかに
仕上がり静電気が起き難いのが利点ですがメンテナンスや廃水の問題から現在はあまり
使われないそうです。

<ブラスト加工の用途>
梨地加工や彫刻工芸の様な装飾的側面と、植物の種を研磨剤に用いて母材表面を傷めず
に異物を除去するクリーニング。疲労強度の向上や、摺動抵抗を低減、耐摩耗性を向上
などを目的としたショットピーニング。さらにWPC処理と言った機能的な側面で発展
進化を続けているそうです。

梨地加工では一枚の金属の板にブラストを当てる距離、様々な研磨剤と仕上げの違いを
表したサンプルを見せていただきました。それぞれまるで別の素材に見えるところなど
は、今後、使い方や組み合わせによっては新しい表面仕上げつながるのではと可能性を
感じました。彫刻工芸的な使われ方では、ガラスの表面を深く掘る事が可能だったり、
逆に細かい文字をマット印刷の様に見せる加工サンプルを見せていただきました。

また、機能的な側面では大変面白い使われ方の実例がたくさんありました。中でもホン
ダと共同で開発した、金属表面に二硫化モリブデンの微粒子を噴射してあるエンジンの
ピストンピンサンプルは、皆さん手で回されてその回転のスムーズさに驚かれていまし
た。
このように、装置の研究や噴射する研磨剤の開発によって、より高度により新しい使わ
れ方をしていくブラスト加工は、古い歴史を持ちながら常に新しい進化をし続けている
加工方法だと言う事を、今回の勉強会では再認識ができたと思います。

尚、プレゼンターの(株)不二製作所さんではサンドブラスト装置を一時的に借りる事
のできる、レンタルサービスや、サンプルなどを持ち込み自分でブラスト加工をする事
ができる、タイムレンタルのサービスも行っているそうです。興味のある方はぜひ一度
自分で試してみるのも面白いのではないかと思います。