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『温故知新』...“EDO”?を訪ね、未来に遊ぶ。




趣味・嗜好を共にする東日本ブロック会員同志が集い、日常生活の衣・食・住を通じて、
伝承されてきた匠の技や想いを追体験することにより未来への夢を膨らませます。
また活動は、“明るく嬉しいデザイン・サロン”を目指します。

また“EDO”を切り口にした美味しい食事と楽しい会話を潤滑油として、親睦と交流の輪を
拡げてゆきます。そして東日本ブロックに留まらず、日本全国津々浦々、先人達の知恵の
発見の旅なども企画する予定です。

立ち上げは発起人である会員の堀越氏と小生の二人であり、講談等を聞くことから自然
発生的に始まりました。その後、東京湾上で屋形船の催しに参加し講談の他落語や幇間の
芸に触れたりと回を重ねてまいりました。

最近では東京の下町界隈を訪ねておりますが、毎度の散策後は咽の乾きを癒しながらの
会食と相成ります。
築50年以上の店鋪建築物を目標に訪ねております。
老舗御自慢の味を楽しみつつ、しつらいやもてなしなどの中で店名の由来や歴史をお聞き
したりと会話も弾み、毎回十数名の充実した会として盛り上がっております。
いくつかその一端をご紹介致したいと思います。


●『なごりの桜会』
平成19年4月21日(土曜日)は、大江戸線森下町駅からすぐの『みのや』にて江戸
庶民の味を学びました。
御存じ“蹴飛ばし”こと馬肉は、さくら鍋と称しますので、桜のすっかり散ってしまった
時期での開催にはぴたりの企画ではと考え、『なごりの桜会』とシャレて開催しました。
そしてはじめての方にもその美味しさを充分にご堪能いただきました。

●『どじょうの会』
平成19年6月30日(土曜日)は、江東区高橋にある『どぜう 伊せ喜』にて江戸庶民
の味を学びました。
何となく“どじょう”を敬遠していた方にも喜んでいただけたようで、江戸の旨さを残し
伝承している老舗であるからこそと思います。“EDO”研は食わず嫌いも思わず治る研究会…
なのかも知れません。

●『新年会を旧暦で…』
平成20年2月23日(土)は、神田須田町に古くからある木造ニ階建の老舗店、
鳥すきやき『ぼたん』を訪ねました。
明治30年頃創業、戦災をまぬがれた昭和初期の建物で、都選定歴史的建造物にも指定
されております。事前に通称“湯島天神”である湯島天満宮を訪ね“観梅会”を企画、
露天を素見したり梅酒を買い求めたり、寒風にも負けずそのまま神田明神へと足を運び
旧暦での初詣となりました。
散策は湯島聖堂を左手に拝見しながら聖橋を渡り、ニコライ堂の手前を中央線沿いに左
に折れ、坂を下りお目当ての場所へと至る約一時間半の散策と相成り、冷えた身体を
温かな食事が癒してくれました。






このように“EDO”研も銀座・築地・森下・高橋・神田と続いて参りましたが前回は下町
の両国を訪ねました。

●『鳥ちゃんこ鍋』
平成20年7月5日(土)15:15東京駅丸の内北口の都バス停留所前に集合し、
15:30発『東京→夢の下町バス』に乗車し両国駅へと向かいました。
両国では落語の話や鼠小増次郎吉の墓で有名な回向院から、忠臣蔵で有名な吉良邸跡など
を回り、会食予約時間の五時半までの約一時間の散策をいたしました。
『鳥ちゃんこ 川崎』は鳥の素材にこだわった“ちゃんこ鍋”が素晴らしく、また特注の
升は普通よりも薄い口造リで、口当たりや手に持った時の重さも程良く、おもわず笹も
進んでしまうほどでありました。







このように“EDO”研は回を重ねる度に盛り上がりを見せ、ますます充実の度合いを深めて
おります。

ちなみに次回は、築地明石町生まれの深川育ち、現在は八丁堀在住だそうですが江戸に
詳しい会員の武正氏にご案内いただこうと現在企画中です。乞う御期待を!

EDOとは…東京人の視線で見える江戸であり、
またE=エモーショナルなD=デザインをそこに発見しようとする会です。

■レポート:福田哲夫

更新日:2012.01.06 (金) 10:09 - (JST)