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[甘味所探索記]第3回 by雷門助七

こんにちわ!!雷門助七です。
今回は亀戸天神祭り参加記事です!!。
亀戸天神は亀戸太宰府天満宮といって菅原道真公を祭ってある由緒ある
神社で、関東の天神信仰の中心となっている所です。
しかし、5月の亀戸天神藤祭りが一番有名で、境内藤、藤、藤だらけ
となり華やかな、雅な世界が広がるところでもあります。

この場所で、8月24日、亀戸天神の大祭が行われました。
毎年、木場の富岡八幡の水掛祭りが終わった翌週に祭りがおこなわれます。
江戸の祭りは、5月の連休明けから、上野の下谷神社の祭りに始まり、
神田明神、三社、蔵前、6月の浅草橋、鳥越、7月の北千住、
8月の富岡八幡、亀戸天神、9月の牛島神社まで各地ずっと祭りだらけ
になります。
約5ヶ月間、毎週土、日どこかの神社で神輿を担ぐ威勢のいい掛け声が
響き渡っています。祭り好きにはたまらない月々です。
今回、富岡八幡様も亀戸天神様もやや雨が降り注いでいましたが、
江戸っ子たちは「いいお湿りで!」といって雨降りでも威勢よく神輿渡御
を行います。
これが江戸っ子気質というもんだ!!
と言いつつ、夏風邪を引くのであります。


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さて、亀戸といえば、船橋屋のくず餅であります。
文化2年(1805年)創業で今年で約200年続く老舗であります。
くず餅は基本的にはくず粉やじゃがいも、小麦粉などから澱粉(でんぷん)
を何ヶ月か寝かし発酵醸造したもので、「葛切り」と異なるものであります。
「葛切り」は葛粉を水で溶かし加熱し、冷却して板状に固めたものをうどん
のように細長く切り、麺状にして蜜にひたして食する食べ物であり、
上品で繊細な味である。

京都の祇園の「鍵善」の「くずきり」は有名である。
ひょうたん型の器で下の器は凍り水を浸しその中に出来たての「葛きり」
を浮かべ、上の器は琉球黒砂糖を混ぜた蜜を浸したもので、葛きりを
箸でつまみ、その蜜をつけて食するのである。
「く〜わ!!」たまらないのである。
しかしこの時だけは、さすがに「くず餅」は負けるのである。

……おっと、ごめんなさい!船橋屋の葛餅の話を続けよう。
なぜ船橋屋のくず餅は有名かというと、ここは小麦粉のみの澱粉
(でんぷん)を13〜15ヶ月間発酵醸造すのである。
この長い熟成時間がうま味と歯ごたえのある、船橋屋独特の味となるの
である。これに蜜ときな粉をかけて食べるのが王道である。
浅草や浜町芸者の姉さんたちへこれを持っていくとまず自分を大事に
取り扱ってくれるのである。


お気に入り


さてこの本店にはそれ以外に、あんみつや白玉など甘味コースを食わして
くれるが、もうひとつ幻の「くずもちプリン」というものがあるらしい。
噂では広尾の船橋屋の支店で売っているらしいというがわからない。
誰か、もし幻の「くずもちプリン」を食ったら一報をお願いしたい!!
「是非ともよろしく」といいつつ神輿を担ぐのである。

今回はこれまで……雷門助七でした。                

更新日:2012.01.06 (金) 08:07 - (JST)